2017年8月2日水曜日

一人暮らし体験 実施報告

2017年7月23日(日)~29日(土)まで発達障がいの青年たちを対象に「ひとりぐらし体験」が実施されました。発達障がいの青年たちの特性として、「想像がしにくい」「実体験がなかなか定着しない」などの困難があります。いずれは自律をする彼らに、一人で暮らすということがどんなことなのか、どのように簡略に、効率よく家事をこなし仕事や学校との両立をするのかを考えるチャンスにしていきたいと考え、このプログラムを実施しました。


彼らは1週間、川崎市にあるウィークリーマンションに滞在します。滞在中も仕事や学校に通い、帰って来てから食事・洗濯・掃除などを行います。家事ボランティアの方々が彼らのサポートを行います。今年のテーマは「野菜を食べよう」です。若いメンバーはどうしても好きなものばかりを食べてしまいます。冷凍食品や惣菜、カット野菜などをうまく利用して手軽にしかし栄養バランスの取れた食事を作ることは意外と難しいものです。つくりおきや惣菜の上手な利用方法などを学びます。また、「洗濯機を回しながら料理をする」など効率のよい家事の方法も学んでいきます。
私たちは彼らにもキャンププログラムを実施しています。キャンプに長く来ていた青年たちは、生活自立度が高いのです。「自分のことは自分でやる」キャンプの精神は、一人暮らしにつながっていると痛感します。
 彼らもいずれは自分一人で生きていく必要があります。そんな時 自分が何が得意で何が何が苦手なのかを理解し、苦手な事を補う方法を知っている必要があります。多くの経験を彼らに提供できるように多くのプログラムを実施して行きたいと思います。    
                           (藤沢YMCA 田沼美穂)