2019年6月23日日曜日

サッカークラブU-8 活動報告

 本日は今年度から新規開講したサッカークラブU-8の選手が参加しているリーグ戦の様子をご紹介します。
とても良い会場でプレーできています
 現在、サッカークラブU-8の選手が参加しているリーグは5人制4ピリオド、フェアプレールールという制度が採用されています。この制度は通常試合とは10分の試合を4ピリオド行うのと、審判がおらず試合中は自分たちで判断をします。また登録選手は必ず1ピリオドをフル出場しなければならないルールであり、参加した選手が必ず出場機会のあるリーグ戦です。



ハイ!ポーズ!

外国人学校の選手とも試合をしました
横浜北YMCAは1・2年生合わせて16名で参加し、各ピリオドごとにチーム力に偏りがないように、どの試合でも基本的には1・2年生をミックスして試合に出場してもらっています。
 相手は2年生など年上の選手が多く(早生まれの3年生も出場可のリーグ)1年生は体格やスピードの差で振り切られたり、ボールを奪われてしまう場面が出てきてしまいます。リーグ戦初期はこのような場面が起きた時、他の選手は傍観者になってしまうことが多かったのですが、試合をしていくごとに少しずつ他の選手が(特に2年生)、味方へのカバーリングや、ボールを持っている選手からパスを受けるために動き出すプレーがでてきました。
 今までのようなボールと自分だけの関係から、仲間を助けるために動こうというプレーができるようになってきました。こちらが指示したわけではないのですが、少し下がり目のポジションを取り相手の攻撃に備える選手も出てきました。これからもこういうプレーが続くようになると良いですね。特に2年生にこのようなプレーが出てきたのはこのリーグ戦へ出場して良かったなぁと思う瞬間でした。

やられそうになっても
あきらめることなく
追いかけられるようになってきました。
YMCAでは勝利を目指すことの大切さはもちろん伝えていきますが、それ以上にフェアプレーの大切さを伝えています。
 このリーグ戦でも試合中に相手選手の足を引っかけてしまい、相手を倒してしまったYMCAの選手がいました。通常なら審判が笛を吹いてファールを取る場面です。ただしこのリーグ戦はあくまで選手たちが判断をします。私たち大人はあくまでサポートのみです。どうするかな~と見ていましたが、本人はしっかりと自己申告し、ファールの判定になりました。結局このファールからのフリーキックで失点をしてしまいましたが、フェアプレー精神のある行動だったと思います。
 試合後には勇気をもってファールと申告できた選手には「正直に言えてよかったよ」という話をしました。もちろん失点したことは良いことではないけど、ズルをして、誤魔化してプレーを続けるよりはよっぽど良いね。と伝えました。
 このようなフェアプレールールというのは、どの大会でも採用されると良いですね。意見が分かれたりすることもありますが、子どもたち同士で解決し、時には話し合い、時にはじゃんけん、納得していなくても相手に譲る、そんな感じで試合が進行していくので、社会性も身に付くよいルールだと思います。

いつまでも
選手たちの
笑顔を大切にしていきたいですね
 サッカーは勝ち負けのあるスポーツです。試合をするからには勝ちたいという気持ちはとても理解できます。でも勝利と同じくらい大切なものはサッカーではたくさんあります。勝った、負けた、嬉しい、楽しい、悔しい、つらい、いろいろな経験をしてサッカー選手としてだけでなく、人間として成長していってほしいとYMCAでは願っています。
 どうしても大人(私も含め)は、子どもたちに勝ってほしくて、大人の知恵を授けたくなります。でもそれで得た10回の勝利よりも、彼がいろいろな壁を自分たちで乗り越えて得た1回の勝利の方がとても価値のあるものだとYMCAでは考えています。




まだまだ課題は多いですが、少しずつできることが増えてきています。焦らず今やるべきことを一つ一つ一生懸命やっていきましょう!
彼らの五年後、十年後の成長がリーダーたちは楽しみでしかたないです。

最後に・・・
いつも子どもたちへ温かい声援を送ってくださる保護者の皆様、ありがとうございます。自分のお子様だけなく、すべての選手へ声援を送ってくださるのは選手たちにとって本当に心強く、勇気の湧いてくるものになります。これからも選手たちへの温かいご声援をよろしくお願いいたします。

なお横浜北YMCAサッカークラブは無料体験を実施しております。ご質問等がございましたらお気軽にサッカー担当の内田までご連絡ください。
https://www.yokohamaymca.org/event/bc_2019_child_soccer/

横浜北YMCA サッカー担当 内田 暁也