7月は3週にわたりキャンプを実施し、合計して1週間分は屋根も無い、テントも無い森の中で、ブルーシート、寝袋、枕だけでさむーい屋外で寝たと思います...(意外と慣れる)
そして、先週はバンクーバー市内に戻り、自身の関心のある分野の団体に出向き、ボランティアや講習を受けるラーニングウィークでした。リーダーシップ、多様性、貧困、子どもの権利が私のテーマで、その中でも印象に残ることをお話ししたいと思います。
<リーダーシップキャンプ>
私たち横浜北YMCAで活躍するリーダーは、安全、指導法、自身のスキルなど様々な研修 を受けて自信をもって現場にたつ、主にユースと呼ばれる若者です(主に大学生)。
今回参加したこのプログラムは、日本のように指導者を目指すような若者に対して行う講習です。しかし実際に参加すると11〜15歳の子どもたちがおり、何かの習いごと?場所を間違えた??と思ったのですが、この研修はこの年代から将来の夢を目指す講習会だったのです。このコースはスポーツ指導者を目指すもので、話を聞いてもらうための話し方、指導実践、YMCAバリューの伝達、コミュニーションなど様々な要素が盛り込まれていました。他にもキャンプカウンセラーやコミュニーションスキルを磨くコースもあります。
この年代から職業訓練を受ける子どもたちの意識の高さとそのようなニーズを受け、実践しているバンクーバーYMCAのプログラムにとても驚かされました。現場では、あくまで子どもたちが指導者でロールをとるので、死ぬほど走らされ、動かされました...
<貧困・ホームレス支援>
バンクーバーのダウンタウンは、東京の銀座のような華やかな街です。しかし、少しストリートを進めば、コップを起き物乞いをするホームレスが多くいます。歳は若者から高齢者、男女までいます。彼らは、ただ職が無いだけでなく、家庭の虐待で逃げ出した若者やシングルマザーなど様々な背景があるそうです。
そこで、人間らしく、安全で清潔のある生活を営むためにも、カナダでは、政府、企業、多くの市民が立ち上がっています。今回は2つの団体にボランティアとして参加させていただきました。仕事内容は、寄付された衣服の整理やホームレスの方に栄養価のある食事を提供するための調理を行いました。私たちに専門性がないため、単純な作業のみでしたが、とにかく寄付の数が処理しきれないほどでした。衣服などは、市民からのはもちろん、ファッションブランドからの寄付やアウトレットのものまでありました。食事の材料はスターバックスのデザートや使い切れ無いほどの卵など多くの寄付が寄せられます。
カナダは英語以外の言語で話す人が52%いるそうです。それほど移民国家であり、価値観、文化、宗教など異なる人々と共に暮らしていかなければなりません。カナダはイギリスから独立して今年でちょうど150年です。この月日様々な課題を乗り越え、今の隣人と支え合うカナダがあるのだと強く感じる時間でした。
先日移動の際バスに乗車したところ、少し障がいのある男性が歌を歌ったり、手遊びをしたり楽しそうにしていました。彼は四方にいる乗客に大きな声で話しかけていました。すると、話しかけられた親子やカップルは、一緒になってお話しをして、バスの中は彼を中心にとても賑やかな楽しい雰囲気でした(残念ながら会話の内容は聞き取れませんでした...)。さて、この状況は日本でもあるでしょうか。きっとそんな人がいれば、見ないふりかうるさいなと感じるのが正直なところでしょうか。
説明を追加 |
私たち一人一人が他者を思いやり、尊重する。そして、居場所があり、助け合える仲間がいることは、豊かな暮らし、地域を作り上げる基盤なるととても強く感じます。そんな働きを横浜に戻ってからできたらなと色々と考えさせらた1週間でした。
恋しい日本食ラーメンを食べに |
横浜YMCAの子どもたちが昨日キャンプ場に到着し、まさかの昨年度一緒にキャンプにいった子どもが二人おり、まさかこんなところで⁉︎と驚きつつもとても楽しい時間をすごしています。
現在はキャンプ場に戻り、グローバルウィークといって、キャンパーやリーダーに日本を紹介しています。8月私たち日本人が忘れてはいけない悲劇の話を元に平和について話しています。週末また改めてブログで記載したいと思います。
目の前の海でクジラも見ました |
横浜北YMCA 田北 孝紀